お茶づくりのこと

日々の生活のためのお茶、
だからこそ健康な土と茶葉から作って届けたい

すっと体にしみ込んでくる、それが私たちの理想とするお茶の姿です。鮮烈さは乏しいかもしれませんが、だからこそ水のように、空気のように、日々の生活に欠かせないものになります。毎日飲むものだから、やはり健康な土から育った健康な茶葉が基本。生葉の自然な香りをそのままお茶に封じ込め、お茶の間にお届けするのが私たちの仕事です。

澄んだ山吹色をした香り豊かな煎茶

出雲地方で肥料分の投入を抑え、土と樹の力に任せて育った生葉。その香りを生かすため、浅蒸し製法を採用し、その後の工程でも比較的低温でじっくりと作り上げています。お湯を注ぐと昔ながらの澄んだ山吹色をした素直な味わいのお茶が入ります。

1985年から作り続けている国産紅茶

紅茶は、日本茶と同じく茶葉が原料ですが、その製法は大きく異なります。1985年から作り続けている経験を製品作りに生かしています。紅茶用茶樹品種の栽培、フレーバーティーの製造にも取り組み、国産紅茶の中でも味の違いを楽しんで頂けます。

特徴的な茶樹品種
茶樹にも色々な品種があります。日本では「ヤブキタ」という品種が最も多く栽培されていますが、私たちはその影に隠れ今や貴重になってしまった「在来種」を製品の原料として使い、在来種の茶畑を保全していきたいと考えています。その土地の風土に合わせて淘汰を乗り越えてきた在来種の茶葉は、どこか野性味を感じさせます。また、紅茶用茶樹品種である「べにふうき」(ダージリン系)、「べにひかり」(アッサム系)の栽培、それを使った製品作りにも取り組んでいます。インドや中国など外国の品種が掛け合わされていますが、栽培地の風土が反映され、日本的な面も併せもっています。
茶葉以外の原料も多くが出雲地方産や自家栽培
例えば特上玄米茶に使うお米は、米どころでもある出雲平野で栽培されたあいがも農法米を使用しています。また、麦茶の原料大麦も出雲地方産の二条大麦だけを使っています。島根県には豊かな自然が広がっており、茶葉以外にも良質な原料の多くを目の届く地元で入手することが出来ます。その他、より良い製品を作るために必要なものは、私たち自身が自家栽培しています。はま茶の原料である「カワラケツメイ」、香りの良い「出西しょうが」、レモングラス&ジンジャーの主原料である「レモングラス」等です。茶葉だけではなく、副原料に至るまで原料や製法にこだわりをもった製品作りを行っています。